導入事例
2025/03/31
【事例インタビュー:TRENDE株式会社様】電話での督促による心理的な負担を軽減、督促・回収業務のDXで業務時間も80%削減
会社名
設立年月
従業員数
TRENDE
2017年8月
非公開
Lecto導入前の課題
督促業務が心理的に負担が大きく、業務を続けることが難しい
サービス拡大により従来の3倍ほどの債権を扱うことになり、体制整備は必要な状況に
Lectoプラットフォームを起点に業務のDXを推進、業務時間80%削減に成功
Lecto導入後の効果・変化
アナログな方法での債権管理や督促・回収業務に追われチームも疲弊
自動的に督促が行われ督促業務がなくなり、心理的負担も軽減
初期の未回収件数が半減、最終的な回収率も10%向上
太陽光・蓄電池サービスをはじめとした電力事業を主軸に、電力小売りプラットフォーム「Utility Suite」の開発及びOEM提供、個人間電力取引(P2P電力取引)を展開するTRENDEは、太陽光・蓄電池サービス「テラリス」の債権管理や督促の業務効率・デジタル化を目的に、Lectoプラットフォームを導入しました。
導入以降、業務時間80%削減や回収率も10%向上などの成果を実現しています。同社がLectoプラットフォームを導入した経緯や、導入効果などについてお伺いしました。
今回お話を伺った方

社長室長 山本 剛弘さま
オペレーション部長 中島 里瑳さま
導入前の状況
Lectoシステム導入前、業務で最も課題だったことについてお聞かせください。
中島様)
Lecto導入前は、督促という業務の性質上、メンバーの心理的負担も大きく、電話対応に対するハードルを上げる一因となっていました。また、社内の債権管理データベースから1件ずつメールアドレスや金額などの情報を確認し、手作業でメールを作成したり、チームメンバーが分担してお客様に個別に電話をするなど、非常にアナログな方法で対応しており、業務の圧迫が著しいものとなっていました。
当社から連絡後、一定期間応答がない方には再度通知を行う仕組みでしたが、その積み重ねで作業量が膨大になり、チームのリソースが不足。結果として、主業務ではない債権管理や督促業務がその他の業務を圧迫する状況になっていました。

山本様)
もともと、電気の供給事業を行っていた際は、外部企業に業務を委託していました。しかし、資源価格の高騰などの影響でサービスを終了し、債権が大幅に減少したため、業務を内製化することになりました。
ちょうどそのタイミングで、ONEエネルギー株式会社から蓄電システムレンタル事業、太陽光発電システムリース事業、および屋根借り太陽光発電事業を引き継ぐ予定でした。その結果、利用者数の増加に伴い、債権管理や督促・回収業務も従来の3倍以上に増加する見込みでした。
すでにリソースが不足している状態で、業務量が3倍以上になると…。
中島様)
正直、このままでは対応が不可能だと感じていました。私自身、電話対応が苦手だったのですが、同様の理由で退職を考えるメンバーもいる中で、メールや電話、書面など、あらゆる手段を駆使して手作業で対応していましたが、限界が見えていました。
電話に関しては、日中はお客様が勤務中であることが多く、出てもらえない電話をかけ続ける毎日。効果的な時間帯であろう終業後や、土日はTRENDEの業務時間外のため連絡ができず。どの連絡手段で連絡するのが有効なのか見極めるためのデータ収集すら困難でした。また、回収効果が見込めそうなSMSの導入も進められず、非効率な状況が続いていたため、チーム全体が疲弊していました。
そこで、DXを進めることで、より快適に、時間を有効に使って働ける環境を作るために今回取り組むことにしました。
山本様)
私も過去に債権管理や督促・回収業務に携わった経験があり、メンバーの精神的負荷の削減と業務の効率化が急務だと感じていました。
お客様にお支払いのお願いをする業務は、仕事とはいえ心理的な負担が大きいものです。私の所属する社長室では「会社全体の業務効率を向上させる」「メンバーの心理的安全性を高める」という社長からのオーダーに、社内ヒアリングを重ねながら課題解決に取り組んでいます。中島からこの話を聞き、単に人員を増やすのではなく、精神的負荷の削減と業務効率を向上させるツールの導入を検討し始めました。
また、事業の拡大に伴い債権が増加する中で、人員を比例して増やすのではなく、スリムな体制を構築することが必要だと考えました。新規採用にリソースを割くのではなく、例えば給料を上げるなどの既存のメンバーのモチベーションが上がるような環境を整えることが重要だと、当社の社長の意向もありました。
導入・運用フェーズ
導入に至ったきっかけや背景について教えてください。
山本様)
さまざまなシステムやツールを調査し、サービスの詳細を確認しました。
世の中にはメールやSMSの送信、自動音声通話が可能なサービスは多く存在します。しかし、債権管理や督促・回収に特化したツールは少なく、多くの場合、電話番号リストを各システムにアップロードし、結果をダウンロードしてExcelでまとめる必要がありました。この作業負担が大きな課題でした。
そのような中でLectoを知り、知人の会社で導入されていたこともあり、実際の使用感を聞いたところ非常に評価が高かったため、問い合わせしました。
Lectoは、最終的にお客様にお支払いいただくことを目的としたサービスであり、他社とは根本的に異なる点に魅力を感じました。初回の打ち合わせからスムーズに話が進み、将来的に実装予定の機能についても丁寧に説明していただけたのが印象的でした。
ありがとうございます。TRENDEさんは、かなり具体的なご相談を最初からいただいていたので、こちらとしてもLectoプラットフォームの概要や機能をご紹介しやすかったです。他にも、Lectoを導入するに至った理由などはありますか?
山本様)
サービスが長く存続しそうかという部分はしっかり見させていただきました。例え良いサービスであっても、サービスが終了してしまっては意味がありません。導入にも工数はかかるものなので、資金調達の情報なども調べさせていただきました。
当社の場合、太陽光発電設備を最初に設置するので初期の投資額が大きいです。さらに、お支払いいただけないからサービスを停止すればいい、というわけにもいきません。そのため、御社のツールと入れると同時に、サービスをご利用いただく際の審査基準の見直しなども並行して行っています。
現在、Lectoプラットフォームをどのような領域で活用されていますか?
中島様)
現在は、「テラリス」をはじめとする太陽光・蓄電池事業でLectoプラットフォームを活用しています。特に反応がないお客様に対して、督促回数を増やすことを重視して運用しています。通知手段として、メール、SMS、電話(IVR)、書面をLectoプラットフォームを通じて実施しています。

山本様)
また現在は引き続き社内で行っている内容証明などの法的な対応をサポートする機能が追加されるとさらに便利だと感じています。督促のテンプレートはある程度存在しますが、必要な情報を抽出して記載する作業が必要です。この点が自動化されれば、さらなる業務効率化が可能になると考えています。
導入後の効果
Lecto導入後、業務の効率や回収率に変化はありましたか?
中島様)
最終的な回収率は約10%向上し、督促・回収業務にかかる時間は約8割削減されました。以前は、ご連絡する工数が足りていなかったため本来督促したかったタイミングでの督促ができないこともあり、その間に別の債権が増えるという状態でした。回収のスピードが上がったことで、その後の業務量が減り、かなり動きやすくなっています。
【主な効果】
初期段階での未回収件数が半減、リードタイムが数日短縮
督促業務の工数削減により、チームの他業務への取り組みが可能に
督促状の送付件数が半減、それに伴い準備工数も削減
自動音声通話(IVR)機能により、メンバーの心理的負担が軽減
ダッシュボードでアクションの効果を可視化できるため、チーム全体のモチベーション向上にもつながっています。

どんな企業・サービスにLectoプラットフォームはおすすめですか。
山本様)
定期的に支払いが発生するサービスにぴったりだと思います。さらに言えば、当社のような高額な商品を扱う企業には良いかなと思います。
それから、債権が低額でこれまではコストを鑑みて督促や回収をせずに破棄していたという企業も良いかもしれません。当社ではLectoは費用対効果が高いと感じたので、導入してみる価値はあるかなと思います。
中島様)
私も同じ意見です。付け加えるのならば、1契約に1顧客のサービスですと使いやすいなという印象がありますね。
Lectoプラットフォームに契約の概念がない状態なので、そこはまだサービス改修の余地がありそうですね。
今後の展望
今後の展望やLectoプラットフォームの活用についてお聞かせください。
山本様)
事業としては、分散型電力の発展とP2P(個人対個人)電力取引の実現に向け、現在は太陽光発電のリース事業を展開しながら、将来的なP2P電力マーケットのビジネスについては「ミライ事業部」が進めてくれています。
電力を個人が選択できる世界を実現するため、革新的なサービスを創出していきたいと思っています。
一方で、組織としては事業の拡大に伴い採用活動を進める予定ですが、人海戦術に頼ることなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用して業務効率を向上させ、従業員の心理的な負担を軽減していきたいと考えています。そのためにも、Lectoをはじめ、必要な業務に時間を割くことができる環境作りを積極的に進めていく所存です。
現在サービスをご利用いただくお客様が増加し、さらに大きな変革の局面を迎えております。これに伴い、体制面でも強化を図っています。現場の声を反映させた業務の効率化と生産性向上を実現するため、各部門間の連携強化にも努めており、今後、より安心して長く働ける職場環境を目指します。
TRENDE株式会社のみなさま、ありがとうございました!
債権管理・督促回収にお困りの企業様は、ぜひLectoセールスチームまでお問合せください!
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